色欲の春~秘めた色香は筆先に宿る~
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色欲の春~秘めた色香は筆先に宿る~

笹木ささ

菊さん…これでいいの?(今12巻)~完

ネタバレ
2021年11月8日
このレビューはネタバレを含みます▼ 菊さん自分の気持ちに気がつくのが遅いよ…
(4巻で)もう一度抱いてくれって頼まれた時、夕ちゃんの手を強く握ったその表情は、もう独占欲丸出しだったではないか。
菊さんどうしてこんな感じなのかな?
何も執着しない、期待もしない、求めない、淡々と生きているような…そのいつもの笑顔の裏には何かあるの?
凜さんは何か執着と言うか粘着気質と言うか癖がありそうだし、もう二人が結ばれるなんて不可能。
拒絶された夕ちゃんは時間と共に気持ちの整理を着けていくだろうけど、想いを残したままの菊さんはその行動次第で周りが傷つくかもしれない。
………もういっそのこと男なんかに振り回されず、恋慕の情に想い煩う心を糧に有名な絵師になってくれと思う。
色欲なんてものより、手に入らない相手に恋焦がれる想いをそのまま画にぶつけた方が成長できるはず……

(最終巻)菊さん……実家の呉服屋と両親はどうしたんだい? やっぱり中途半端なままなのかね?
お凛さんを踏みにじってまで手にいれた幸せだ。贖罪を胸に、寿命がつきるまでふたりで手を取り合って共に生きて行かなければいけないね。
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