ホロリと泣けるお話でした

ネタバレ

2021年11月9日

このレビューはネタバレを含みます▼ 義兄の慶一郎と結婚していた姉の春陽がなくなり、慶一郎と雪が一緒に雪の祖父の家に暮らしていて、慶一郎があまり家事が出来ないので雪がほぼ家事をこなしていた。
大学生で家事全般こなすって結構大変だと思います。学業疎かにすると単位に響くし・・・。
雪が慶一郎に好意を抱いていたのを慶一郎は気がついてはいたけど、受け入れてしまったら雪が姉に対して申し訳ないという気持ちをずっと抱えていく事になって、精神的に崩れてしまいそうで、受け入れられないままずるずると雪と一緒に暮らしていて、お互いに好意を抱いていたことをうっすらと気がついている辺り辛いですね。
前にも後にもいけない感じがあって、ずっと迷路にいるみたいな関係だなぁと・・。
雪と慶一郎、それぞれの視点で丁寧に描かれているお話でしたから、それぞれがどんな気持ちを抱えているかとか、誰か他に相手がいたら・・という不安材料もありつつ、続きが気になって一気に読んでました。
最後はちゃんとお互いに好意を受け入れ、前に進んで行こうとすることが描かれていて更に続きとかあるなら・・と思いました。
まるまる一冊表題作品でとても読み応えのある作品でした。

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Sub さん

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