秋山くん【新装版】
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秋山くん【新装版】

のばらあいこ

最高に幸せな愛の話

ネタバレ
2021年11月9日
このレビューはネタバレを含みます▼ 実は以前1巻を読んだ時にはあまりピンとこなくて、そのまま続刊は読まずにストップしてしまっていたんです。しかし最終巻の評判がとても良くて2人の結末が気になり、今回1巻から4巻まで一気読みしました。
結果、甘くて可愛くて愛に溢れていて、すごくすごく良かったです。読んで本当に良かった。特に4巻は素晴らしかったです。

最初に1巻を読んだ時は、秋山くんがシバのどこを好きになったのかがよくわからず、愛してくれる人だったら誰でも良かったのかなと感じてしまったのですよね。秋山くんはすごく愛を求めていたから、そこに脇目も振らずに熱烈に愛してくれるシバが現れたからスルッと受け入れてしまったのかなと。でもそうじゃなかった。
秋山くんはきっと、馬鹿みたいに真っ直ぐなシバの愛を浴びたのが、ものすごく気持ち良かったんだろうなぁと感じました。刺さりまくって離れられなくなるほどに気持ち良くて、幸せだったのだろうなぁと。それは今までの常識をぶち壊すほどの衝撃で。
シバの疑う余地ない程のどでかい愛が、秋山くんをたまらなく引き付けたんだなと思いました。
シバがもうすでに充分好きなのに、そこから更に秋山くんの周りのものまでも全て含めてもっともっと愛そう、もっともっと守ろうとしているのが本当にすごいんです。器用じゃないし迷ったり悩んだりするから包容力あるスパダリとかじゃ全然ないのに、まるでたった1人のためだけのヒーローみたいに、一生懸命に秋山くんを包み込もうとしている姿に何度も泣けてしまいました。

4巻では2人がちゃんと先を見据えて、この先もずっと一緒に歩いて行こうと前向きに頑張る姿に感動。2人が手を取り合いながら辿り着いた場所に感無量でした。終わってしまうのは寂しいけれど、ここまで描いてくださった作者さんには感謝の気持ちしかありません。
全巻通して2人の気持ちがブレないで、とにかくずっとラブラブ仲良く、いっつもくっついてちゅっちゅしてるのが本当に好きでした。愛のかたまりのようなこの作品、読めて本当に幸せです。
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