魔性の彼は愛を知る
」のレビュー

魔性の彼は愛を知る

荷鴣/KRN

愛を信じられない

ネタバレ
2021年11月9日
このレビューはネタバレを含みます▼ ヒーローと、愛を伝えたいヒロインのお話。
正直、イラストが残念です。鈴ノ助さんの絵が良かった(笑)。
作者の作品のヒーローとしては最弱なヒーローに驚きました。
他の作品のヒーローは超人なので。
ヒーローは妖精と例えられる程の美貌が仇となり、慰み者として貴族や裕福な男女に蹂躙され尽くし、人間不信です。
母を溺愛していたヒロインの父は、妻が死んだことでヒロインを妻の代わりにしようとしています。
その屋敷に閉じ込められ、ヒロインの義母の慰み者になっていたヒーローはヒロインに目を付けます。
屋敷にならず者を引き込み、脱出する際、犯されそうになっていた子供のヒロインを助け出し共に暮らすうちに慈しんで愛するようになっていくヒーロー。
しかし、愛を信じられないヒーローは自分の行動は貴族女性への復讐だと自分にいいきかかせヒロインを囲う。
脇役のステッラ婆さんは、作者あとがきにあるように良いキャラです。
当て馬はゲスでクズでバカ(笑)、最低なやつ。
終盤、ヒロインを男の欲で蹂躙し尽くした自分の所業からヒロインを手放すヒーロー。
ヒロインは生まれて初めて自分の意思で行動することでヒーローのもとに戻ります。
いやぁ、純愛と言えばそうなんですが、ヒーローが不憫過ぎて辛かった。
ただ、ヒロインのために身体をつかって稼ぎまくるヒーローに脱帽です。
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