このレビューはネタバレを含みます▼
もう10年前の御本なんですね…。わかぺーと同い年だったのにすっかりお客さんのマダムたちと同年代になってしまいました。
コミュ障で潔癖症、自分のことには繊細なのに他人には鈍感でネガティブ思考のわかぺー、これが女主人公だったら即本を閉じていたと思うけど、そこは流石の依田せんせい、この世に足を付けたことないかのような無垢な妖精に描きあげております。愛しい。がんばれ、頑張って生きてくれ。
そして御相手の吉川くん。コミュ強、しっかり者、ガタイがいい、ポジティブ、おおらか、優しい!スパダリ!でも若さゆえちょっと強引。そんなに描写はないのに、彼もまたゲイの身ゆえ孤独を抱えて生きてきたという小さな闇が絶妙なセクシーさを生み出しております。
漫画の中のメインキャラって聖人に描かれがちだけど、この2人はちょっとまだ「至らない」部分もあるふつーの男の子たちなんですよね。それで、凹凸を2人で埋めていくような関係になっていく。
短いセリフの一つ一つがセンス溢れまくってて!ほんとうに素晴らしい漫画家さんだと思います!もう描かないのかなぁ。。。