異世界に救世主として喚ばれましたが、アラサーには無理なので、ひっそりブックカフェ始めました。
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異世界に救世主として喚ばれましたが、アラサーには無理なので、ひっそりブックカフェ始めました。

和泉杏花/近江谷/桜田霊子

人選ミスの一言に尽きる

ネタバレ
2021年11月12日
このレビューはネタバレを含みます▼ 『救世主』とやらの人選ミス漫画ですね。
そして何に重きを置いているのかが分かりません。
アラサーだし無理はできない。したくない。の主人公、とにかく楽してチヤホヤされたいだけのワガママ娘、物語の中の政治的?常識に翻弄されてしまった若者…。
色々な『救世主』が出てきますが、何基準で選ばれたのか、4巻時点まで明らかにされていませんので、余計にそう思えてしまいます。
まぁ、若者に関しては『主人公最上主義』に利用された被害者とも言えるのではないかと…。
のんびり展開を楽しませる物語なのかと思えば、突然のバトル展開(微)が入り込んだり、政治的要素の片鱗も見せてみたり…どこを楽しませたいのかが分かりづらいです。
他の方のレビューにもありましたが、主人公の「私、無関係です。のんびりしたいだけです」→「仕方ないわね、目立ちたくないけど私がやらなきゃ(ドヤ)」の流れが鼻につきます。いや、最初からやれよ!と。
主人公自ら冒頭に発言している、「それなりに生きてきて土台が出来上がっている」のであれば、情報共有が大事なの分からんか?と。報連相知らんのか、と。
第二部なんて特にそう思います。
主人公の言い分も分からんではないですし、そらいきなり世界を救えって言われてもな、と思います。現実的にはね。
ファンタジーな世界観の中でも現実的な考え方と言動をする主人公、という捻りを加えたかったのかもしれませんが、結局チート能力ですしね。
「恋って人を変えるんだな…」とか浸る前に考えなきゃいけないことがある気がするんですが、どうでしょうね?恋愛物として読むにも、萌えどころも良く分かりません。
絵は綺麗です。至る所にツッコミ所が散りばめられていますが、深くを考えずに少し変わった異世界ものを読みたいのであればオススメです。
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