このレビューはネタバレを含みます▼
前202年がもっとも重要な年〜とするには賛否ありそうですがこれはこれで、ドラマチックな発想で面白い。
その年西ではザマの戦い、東では垓下の戦いにて、それぞれローマと漢が覇権を確立するところを…この作品では勝敗逆転。大スキピオが負けてローマが滅び、劉邦が負けて漢は興らない。
日本史でも、もし信長が本能寺で死ななかったら…とか関ヶ原の勝敗逆だったら…などと思った事があるけど、世界史のこの起点でって発想が素晴らしいです。
その後はそのまま東西の覇者、ハンニバルと項羽が激突するって展開(匂わせ)はちょっとドリームマッチ過ぎるかなぁと思いました。
実質3.5星くらい。建造物の誇張が派手なのも気になります。特にその辺り愛してるもので。キャラ達も展開も、2巻からはイロモノ感が加速していきました。余計な味付けせず勝負して欲しい。設定は面白いのに(ため息)。