ハッピー・オブ・ジ・エンド
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ハッピー・オブ・ジ・エンド

おげれつたなか

映画を一本見終えたような読後感

ネタバレ
2021年11月13日
このレビューはネタバレを含みます▼ おげれつ先生の作品、これまで全て読んできたのですが、本作はナンバーワンにダークなお話だと思います。ハオレンの過去は、生々しくて痛々しくて目を塞ぎたくなります。それでも、何度も読み返したくなるほどストーリーに魅力があります!!社会の底辺にいるクズ同士の二人が、慰め合って、寄り添いあって、生きる中に希望を見い出していきます。あまりにハードな描写があって読んでいて心が苦しくなるし、終盤のボートから線路のシーンにはものすごく切なくなるんだけど、美しく描かれているから、ハオレンが初めて自分の気持ちを吐き出す場面では自然と涙が出てきました。読後は大きな映画を一本見終えたような気持ちになりました。
何巻で完結になるのかは分からないですが、未解決問題もまだあるので、今後の展開もとても楽しみです!
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