オメガ・リバース~番えない君は夜に溺れる~ 分冊版
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オメガ・リバース~番えない君は夜に溺れる~ 分冊版

すぎちよ

ストーリーの大筋は好きです

ネタバレ
2021年11月17日
このレビューはネタバレを含みます▼ ●トータル約190P。オメガバースの世界にΔという新たな存在が出現している設定がおもしろいです。Ωをβに変えることができるΔのソウ。その能力の副作用か、自分は少しずつΩに変化していってる。そこへ現れたアラタはソウとは幼なじみで、ソウと一緒にいるためにαを捨てたいと言う。そんな二人が心を通わせながら番うまでの物語。
●ただ、私には共感or理解できない部分や矛盾を感じる部分もいくらかあって、一番分からなかったのがソウが自己犠牲的にΩをβに変える仕事をしていることでした。ソウの心情の根幹の部分なので、ここが分からないとなかなかソウに感情移入しにくく、自分の読解力や感受性が足りないことが悲しいです…
●Δという存在について曖昧な部分も多いですが、そこは作中でもまだ研究途上という感じなので仕方ないかもしれません。好きなエピソードはたくさんあって、「どんな力も使い方だ」とお互いに伝える場面、ソウの気持ちが固まるまでは…と本能からの欲求を我慢するアラタ、など。そしてラストも好きです。
●(ラストネタバレ→)体はほとんどΩになったが子どものできないソウ(なぜかは不明のまま)と、βになって戸籍も無くしたアラタ(戸籍無いままなのか?)が、たくさんの小さい子に囲まれて幸せに暮らしている…というのは、このお話の設定であればベストに近いベターエンディングじゃないかな?と思ってます。
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