このレビューはネタバレを含みます▼
色を失った画家・八岡×暇を持て余した銀行の副頭取・顕史。色覚異常で画家の道を断たれ、バーで酔い潰れたところを顕史に拾われた八岡。顕史の酔狂で半ば強引に世話になることになり、飼い犬として顕史の異常な遊びに巻き込まれる歪んだ主従関係。全3巻読了、先が見えない不安でページを捲る手が止まらない!ハラハラしっぱなしで一気読みでした。時代は大正か昭和初期くらい?異常すぎる始まりながら顕史を放っておけない八岡の存在が顕史を変え、二人の関係が深くなるほどさらなる歪みが生じてしまう不安定さ。ずっと不穏な気配が拭えなかったけど、バッドエンドではありません。よかった…。たくさん苦労はあるだろうけど、ささやかな喜びを大切にして幸せに生きていけると信じたい。Hが多くて修正甘め。他の人との絡みもあるけどほぼ八岡×顕史です。