錆びた夜でも恋は囁く【電子限定おまけ付き】
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錆びた夜でも恋は囁く【電子限定おまけ付き】

おげれつたなか

ブラック会社は滅びよ

ネタバレ
2021年11月20日
このレビューはネタバレを含みます▼ 「恋愛ルビの正しいふりかた」「はだける怪物」まで読んでの感想なので、この作品だけでない感情がごっちゃになっているかもしれません。
この作品は中学の同級生と再会するお話でしたが、初恋(で合ってるのかな)の初々しい甘酸っぱさだけでなく、暴力が体だけでなく加害者と被害者のどちらの心も傷つけていく様子や、踏み入れられたくない柔らかいデリケートな部分の感情の動きなど、心理描写が凄く丁寧に描かれていて、私の乏しい語彙ではこの感想を上手く伝える事ができないなとしょんぼりしながらこれを書いています。何度も読み直したら、この作品に散りばめられているまだ拾いきれていない何かに気づくような気がする、そんな作品だと思いました。
この作品で1番印象的だったのが、暴力を振るっていたかんちゃんが初めて弓に助けを求めたシーンで、助ける方法は弓がかんちゃんから離れる事しかないという状況がとても切ないなと感じました。主役2人の印象的なシーンも勿論あるけど、1番はそのシーンで、だからこそはだける怪物まで読まないと私の中で消化できないのかなと思います。
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