ミステリと言う勿れ
」のレビュー

ミステリと言う勿れ

田村由美

二度読みもまた楽しい

ネタバレ
2021年11月20日
このレビューはネタバレを含みます▼ 二巻までしか読んでませんが、面白いからレビューしちゃう!

二度読みすると、「なるほど、だからあの人はあのときこんなリアクションを!」というふうに実に多くの伏線が仕込んであったことに気がつけてまた楽しいです。

他の事件の加害者はそれぞれ同情すべき動機や葛藤なんかもあるからこそ、生き埋め事件の犯人には際立って恐怖を覚えました。作中の言葉を借りるのなら、自分自身は健全なプール市民のつもりでいるのに、その実棒高跳びを屈託なくエンジョイしてるヤバい奴でしたね。

我路さんがやらかしたとき、「金田○の高○ポジションやん!?」と不謹慎にも心踊りました。
整くんが完全な罪を憎んで人を憎まずタイプかというと、別にそうでもないのか、我路さんに対しては友好的なままなのがいいですね。ブロマンス的にも楽しめそう。

これだけ深く深く考えて倫理観について語る探偵役、痒いところに手が届く感じで良いですね。
でも、さすが整くん!節が続くなか、ごくたまに彼を論破する人が出てきてくれるのも気持ちいい。
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