竜騎士のお気に入り
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竜騎士のお気に入り

蒼崎律/織川あさぎ/伊藤明十

細かなとこに違和感を感じてしまう

ネタバレ
2021年11月21日
このレビューはネタバレを含みます▼ とにかくヒューバードが美しい!
1巻の初めだけ、前髪をあげたヒューバードが出て来て、すごいレア感があります。
前髪あると、別人のようにもっと大人な感じに見えますね。
それにしても、辺境伯だったヒューバード。
メリッサは完全に平民だけど、すんなり結婚をOKされていて若干違和感があります。
いくら竜の許しがあるといっても……。
辺境伯をポールが「田舎貴族」と馬鹿にするのも違和感が……。
辺境領は国境領なことが多いから、諸外国への牽制となる重要な砦地です。
だから、貴族の中でもかなり重く扱われていて、高位貴族でしかも騎士である立場の人間なら「田舎者」などと馬鹿にするということはまず考えられません。
おそらく作者がそういうところに詳しくなく、「辺境=田舎」という言葉に引っ張られているんじゃないかと思います。
貴族を描くなら、もう少しそのあたりも勉強してほしいです。
竜の設定と絵はすごく細やかなだけに残念です。
ただ、場面や時間の経過、そして竜の書き分けがわかりにくいことがちょいちょいあり、そこで現実に引き戻されてしまいます。
貴族の設定を正確にして、激しい動きがあった時の場面転換、時の流れ、竜の判別がひと目でわかるようにもう少し丁寧に描いてほしいです。
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