この秘書官様を振り切るのは難しいかもしれない【初回限定SS付】【イラスト付】【電子限定描き下ろしイラスト&著者直筆コメント入り】
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この秘書官様を振り切るのは難しいかもしれない【初回限定SS付】【イラスト付】【電子限定描き下ろしイラスト&著者直筆コメント入り】

ほづみ/氷堂れん

スピンオフ待ってました!!

ネタバレ
2021年11月27日
このレビューはネタバレを含みます▼ こちら「この王子様から逃げるのは難しいかもしれない」に登場したフリーデと秘書官サイラスのスピンオフです。結末(結婚すること)はわかっているのですが、そこまでに至る経緯がなんと切ない!派閥や身分差から、お互いを想っているからこそあと一歩が踏み込めず、前作ほどではないですがコチラもなかなか上手くいかない焦ったさがとても良かった。フリーデ、ずっとサイラスが好きだったんですね。。いつも公爵令嬢としての仮面を被っていて自分の役割を理解していて私情で動いたりしない。凛としていてとてもカッコいいのに、サイラスの前では仮面が剥がれて年相応の女の子になります。デレたときの破壊力は凄まじかっただろうなと思います。
サイラスもいつも飄々としていて余裕そうでしたが、身分差により自分の手で幸せにできない事はわかっていても、フリーデがいつも笑っていられるよう支えていくつもりでいました。しかし頭の中は健全な男の子だったし、本気の子には執着して愛が重い(笑)「自分を頼るように言い聞かせて良かった」という台詞から、実は自分のモノにすることを全然諦めてなかったのでは?!と思いました。後半はもう余裕がなくなってきて、フリーデの事で迷惑をかけることになるからクビにしてくれ、と王太子に言い放った時はカッコ良かったです。
前作では王太子の執務室での出会いが最初だと思っていたので、結婚の経緯も思っていたのと全く違っていて、そんな事があったのかー!と思いながらあっという間に読んでしまいました。是非前作を読んだ後にコチラを読んでいただきたいです!!オススメします!!
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