ほどける不協和音
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ほどける不協和音

後野オカピ

不器用な二人が協和音を奏でるまで

ネタバレ
2021年12月2日
このレビューはネタバレを含みます▼ ●『ダセェ俺の〜』から作者さんを知ったので、お仕事BLのイメージが強くて、こちらの作品はイメージぴったりでした。恋愛感情だけではなくて、仕事への考え方や姿勢をお互いに認め合える関係が良い。できる男のBLホント好きです!
●久我は悪気はないのに口調がキツくて、榛名は「嫌い」と公言するほど久我が苦手。そんな二人が酔った勢いでsexしてしまい、久我は榛名を「好き」だと言い張る。最初は全然噛み合わない二人が、仕事を通して近付いていく。
●ずっと「嫌い」と言い続けてた相手になかなか「好き」とは言えない榛名が子どもみたいで。そんな榛名に返事は待つよと余裕見せる久我も、本当は「好き」って言ってほしくて仕方ない。二人とも不器用すぎます。
●榛名に遠方への異動の話が出て、榛名は「好き」とは伝えないまま終わらせようとする。久我も諦めようとするけど「好き」の気持ちは抑えられなくて。ずっと横柄で自信たっぷりの物言いだった久我が、感情をあらわにして涙をこぼして榛名にわーっとまくし立てるところ、ようやく本音を漏らすことができたのがこの最終話なので、ここまで見守ってあげてほしい…
●榛名もそんな久我に対してようやく「好きだ」と。「とっくに好きだ」と。この場面の榛名のセリフ、いちいち良かったです。久我じゃなくても膝砕ける!
●後半はだいぶ甘々です。もどかしさもありますが、きゅーんとするお仕事BLでした。
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