レベレーション(啓示)
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レベレーション(啓示)

山岸凉子

強烈な輪郭

2021年12月2日
刊行は結構前なのに知らなかった…神の啓示が遅すぎましたが、そのお陰で今楽しめてます。
こちらの作品は、ジャンヌダルクの輪郭を史実に忠実に、強烈に描いてます。とにかく彼女の存在感が凄かった。
中世の暗黒時代、女性は何者にも成れない時代に、歴史の表舞台で神掛かった戦果を挙げ、また無惨に死んでいった彼女の人生そのままストーリーです。ジャンヌは当時から女性に人気があったと書かれていたけど、なんだか分かる気がします。
自分の様な不信心者には、人ならざるもの(神)の表現にファンタジーを感じますが、信心深い方はそこもリアルに感じるのかもしれない。
巻末にある海野先生との対談も面白かったです。むしろそこだけ2回読んじゃった。アーティストにもトップアスリートのゾーンの様な境地が有るのですね。
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