歴史に残る悪女になるぞ
」のレビュー

歴史に残る悪女になるぞ

大木戸いずみ/早瀬ジュン

ウィルおじいさん

ネタバレ
2021年12月3日
このレビューはネタバレを含みます▼ 3巻まで読みました。物語の都合上なのでしょうが登場人物の大人達はあまりに無能でご都合主義な展開です。どのようにご都合主義かと言えば、例えばウィルおじいさん。ウィルおじいさんは、目をくり抜かれてロアナ村に追放される憂き目にあっていましたが、陛下はウィル(陛下の腹違いの兄)がロアナ村にいる事を知って、兄上は生きていたのか!とか驚愕していました。自国の国王が、重要人物である国王の兄の行方を知らないはずがないし、ましてやいくらロアナ村を放置しているとはいえ、魔力さえあれば誰でも出入り自由のロアナ村の内情を国として知らないのは、あまりにも設定としておかしい!と思っていたら、次の展開ではウィルが生きてロアナ村に追放されていた事を知っていたと、あとから付け足したような展開になり。しかも長年ロアナ村に放置していたくせに(目をくり抜いてまで!←これって相当な事ですよね?)あっさりと王宮に戻し、陛下がウィルに「あなたが国王にふさわしい。国王になりませんか」と言ってる。ロアナ村に追放されてる事実を知っていて、長年放置しておいて、国王になりませんか?と言う国王。。。
あまりにも設定が薄っぺらすぎる!!
違和感を通り越して、驚愕のレベルでした。
ウィルおじいさんに関する設定だけでもツッコミ所満載ですが、他の内容も後半にいけば行くほどツッコミ所だらけの作品です。
まぁ、表面的な登場人物のキラキラ具合とか恋愛要素とか、そういったものだけを楽しむぶんには、面白い作品だとは思います。
この手のノベルは突っ込んだら負け!というのは分かりますが、あまりにも設定が軽すぎて、いや、軽すぎると言うより矛盾が多すぎる作品です。
頭をカラッポにして読むと楽しめるかなと思います。
いいねしたユーザ23人
レビューをシェアしよう!