あさひがしのぶ【単行本】
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あさひがしのぶ【単行本】

せよし海苔

かなり拗らせ×もっと拗らせ

ネタバレ
2021年12月4日
このレビューはネタバレを含みます▼ ●分かりにくい二人…。『シエスタ〜』からの作者さん買いでしたが、あちらは攻の子が真っ直ぐな直情型なので、受が多少拗らせても大丈夫(?)だったのですが、こちらは二人ともが拗らせてるのでややこしい…
●旭は家庭環境に難ありで、「完璧でいなくちゃ嫌われる」と思ってた。影倉には素の自分を見つけられてしまったけど、それでも側にいてくれて、大事な人だったはずなのに傷付けてしまった。そんな影倉の姿にずっと捉われて、取り戻したいと思っているのに、その感情が「好き」なのか何なのかも分かってない。
●そこへ現れる影倉の方は、輪をかけて旭に捉われていて…旭をほとんど神格化してる。思い出の美化?自分は邪魔な存在だから近付いてはいけないと思いながら、それでも旭の中に自分を残そうとして、挙動が安定しない(分かりにくい)。雲雀さんを旭の代わりにして、手酷く扱ってもらったり。せっかく旭に近付けたかと思ったら、今度は「昔のような自分でなければ旭の側にいられない」と距離を置いたり。ホントこいつは…
●本当はあの頃想い合ってた…けど、時が流れてお互いに変化した今、その頃の出来事や思い出に捉われてしまって却って噛み合わない。そこを二人が乗り越えて、ちゃんと言葉で伝えて、「今のおまえ」をもう一度好きになることができた。ややこしいけどハピエンです。
●ネモさん一番人気だったらしいですが、私は雲雀さんの方が好きですね。めちゃくちゃ懐の深い人。どうかネモさんとうまくいって下さい!!旭のビジュアル好みなのと、雲雀さんめっちゃ良い人なので、★+1です。
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