葬送のフリーレン
」のレビュー

葬送のフリーレン

山田鐘人/アベツカサ

名言がちりばめられた冒険ファンタジー

ネタバレ
2021年12月5日
このレビューはネタバレを含みます▼ たまたま2巻まで無料だったのもあり、読み始めたらいきなり冒険が終わってました(笑)そこから物語が始まる斬新さと個性派揃いな勇者パーティー!
イケメンを敢えて主張する勇者ヒンメル、お酒好きな生臭僧侶ハイター、無口だけどおちゃめなドワーフ戦士アイゼン、寿命が長く皆と時間軸がズレてるけど、どこか憎めないエルフのフリーレン。一見バラバラなようで不思議とまとまっている。10年間を楽しい冒険だったと振り返える、冒頭のヒンメルの台詞は読み返す度に重みを増していく感じがします。
50年後の流星群を再び見ようと約束し、結集したメンバー。見た目が1番変わったのがヒンメルかな~。あまりの変貌振りに一瞬誰?状態(笑)フリーレンは至って通常運転、さすがだなと思いました。
相変わらずポリシーを貫いているところが、老いても素敵なヒンメルじいさんでした。
そして、大きく物語が動き出すのがヒンメルの死後。フリーレンが人間を知ろうとするきっかけにもなりました。冒険の功績も時代と共に風化しつつある中で、人々の記憶として生き続ける。それはヒンメルが心から望んだことで、物語が進むに連れ彼のとフリーレンの他愛のないやりとりやセリフが徐々に明かされて、心にジワっときます。だからこそ仲間は命をかけてついていった訳で、関わった人達に慕われていたのも頷けます。時には誰かを突き動かす原動力にも、、
フリーレンが、かつての仲間の意思を継ぐ新たなメンバーと共に成長していく姿や、当時は気付けなかった新たな感情にふと気づかされたり、と見所は満載です。特に回想シーンは当事者しかしらない勇者パーティーの裏側を覗いている気分で楽しい!!まだまだ道のりは長そうですが、一緒に見守っていきたいです。

11巻!黄金郷のマハト編後、次は?と思っていた所、暗黒の竜の角。あ、これフリーレンがヒンメルに預けていたのと同じだ!何だかキーアイテムになりそうな予感。

また、石碑のリベンジ中にまさかの仲間との遭遇!しかも実体!カラーでより印象的な再会でした!!フリーレンの抜け落ちた記憶が甦る?あぁ次巻気になる~!!

●12巻が~!!ヒンメル達の話をまるまる読めるなんて嬉しい!と同時に、今までのどうなのかな?やっぱりそうなのかな?が確信に変わった瞬間‥ここで続くの?!!!ぐはっ!衝撃に吐血の勢いです!!どうか死ぬ前に13巻くださいっっ!!
いいねしたユーザ10人
レビューをシェアしよう!