オークションにかけられた孤独な歌姫は、競り落とした騎士様に溺愛されて愛を謡う
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オークションにかけられた孤独な歌姫は、競り落とした騎士様に溺愛されて愛を謡う

椎名さえら/Ciel

感動。

ネタバレ
2021年12月8日
このレビューはネタバレを含みます▼ 歌姫として生きて行くと言う、覚悟を持ったヒロインの姿がとてもカッコよかった。なかなか思い通りにいかない現実に心を揺らされながら、迷いながら、それでも堅実に進んで行く姿、そして、その様子を見守る捨て身の覚悟のヒーロー。また、ヒロインを娘のように見守る公爵。そして、もう1人のヒーローであるクラウス。見事な男性陣に囲まれながらも媚びる事なく、自分の信じる道を進み、そして諦めるときは潔く最後の歌を歌い上げます。ヒーローがいたから苦境に立たされたヒロインも、辛くなく読み進めました。作者さんの作品は3作目でしたが、一番良かったと思います。Cielさんの挿絵も情景にとても合っていて、お話を盛り立てていました。お値段がちょっと高めですが、本編350ページに質の高いイラストの付加価値かと思えば納得です。
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