このレビューはネタバレを含みます▼
1年以上経っても失恋から立ち直れず寂しさと孤独に押し潰されそうなところを、勘違いで助けてくれた男子高校生。いつしか彼は僕にとって、まるでカンパネルラのような存在になる。
カンパネルラの君との出会いによって、何も無い日々に一筋の光が差し込み、いつしか自分の事だけでなく少しずつ周囲にも目を配り始める。
同僚のキャバクラ遊びを「優しさに強い」という表現がらしいですね。
寂しいとき程、優しさに弱くなるし勘違いもする訳で、誰かに自分の手を取って欲しいけど、過去を思い出し臆病になる。
それでもやっぱり優しくされたら嬉しくて、右往左往しながらも気持ちが走り出しちゃう。
そんな心理描写がわかりやすく痛い程伝わってくるものだから感情移入しちゃう。
何気無いベランダでの会話からのシーンも好き。
そこからの「助けてカンパネルラ 僕はひとりじゃ生きられない」
カンパネルラは、、あの男子高校生であり店長であり加納でもあると思えました。
ロマンティックで素敵な恋のお話。