恋が、あの夏にある【ペーパー付】【電子限定ペーパー付】
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恋が、あの夏にある【ペーパー付】【電子限定ペーパー付】

牧コチコ

沢山の方に読んでほしくって😍

ネタバレ
2021年12月10日
このレビューはネタバレを含みます▼ 祖父の遺品整理のタイミングで 大学生の涼太は若き祖父とその病弱な弟 千鶴に出会ってしまう。
思い出した時にこつ然と現れる 幻の世界。幻影の世界での忘れられない関わり・ 約束・ 世界観がとっても素敵です。
突然現れた(見えた)近所(実は実家の離れだった)に住む世間知らずで病弱な千鶴のことを気にかけて接していく涼太がとっても優しく素直で・・・健気💕
思いつく限りの思い出をあげたいが、千鶴がこの世を去ったことを日記で知った時の動揺が・・・・。悲しくて。あった離れも消えるからね。
そして 千鶴の魂はそのまま一生に引き継がれていて。 一生は自分が千鶴だとわかってほしいけれども もし時間軸が変わってしまったらと 千鶴の命日まで 黙って涼太の近くで 生きている。これは えらい💦自分は千鶴だと気付いてほしいけど 言葉にできないもどかしさ。
やっと気付いてハピエンと思いきや 今度は 一生の中で、自分は千鶴としか見られていないのかという嫉妬に苦しむ。 涼太に悪気はないが 長年待ったものとしては 辛い。
どちらも好きな涼太がいじらしい どうか これからの時間を大切に 二人で楽しく慎ましく 日々を生きてほしい。
なんだか とても長い時間を優しく感じさせてくれるお話でした。
亡くなった祖父も弟にとてもやさしくて時間が限られてるから出来る限りの事をしてあげたくて・・・あぁ 泣けてくる。
あぁ 去年亡くなった母も身近に生まれ変わっているのかなぁ・・・気づきたい。
生きてるうちに会いたい。 良い作品です。
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