2ウィーク・サマー・シークレット【電子限定おまけ付き】
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2ウィーク・サマー・シークレット【電子限定おまけ付き】

風緒

爽やかで優しくて甘酸っぱい

ネタバレ
2021年12月10日
このレビューはネタバレを含みます▼ ●表題作すごく良かったです。同時収録作品は私にはそれほど…でしたが、それを超えて余りあるほど表題作が好き…!
●2週間の留学先で、トラブルからの偶然の出会い。同室で過ごすことになる樹と文斗。二人とも意図を持ってこの2週間に臨んでる。樹はうまく人間関係を築けない自分にきっかけを与えたくて。一方の文斗は…
●樹目線で物語が進むのですが、文斗との関わり方にも樹らしさがすごく出てる。人と“普通に”仲良くなれる文斗を羨んだり、文斗との関係を崩したくなくて笑ってごまかしたり。でも一方で、文斗の笑顔が嬉しい、一緒にいて楽しい…と、文斗に心を寄せていく。そんな樹が「行かせたくない」と自分の意思で文斗の手を引くシーンからの流れにきゅーんとしました。
●文斗は、日本ではゲイであることを隠していて、この2週間で誰にも知られず男に抱かれる経験をしたいと思っていた。その“秘密”を樹が受け止めて、「相手は俺にして」と言い切るのがいい。この“秘密”の共有できっと二人は近付いたのに、留学終了とともに終わらせないといけないことがお互い分かってるから、二人とも何も言わないのが切ない…
●樹がぽやんとした性格と柔らかい言葉使いで、それが文斗にとってはおおらかな包容力に化けてる。二人の間に流れる優しい空気がすごく好き。私の表現力不足でうまく良さを伝えられないのが悲しいです…
●同時収録は…トラウマあるにしても阿良木ヘタレすぎるなぁと思ってしまって、そこが引っかかってしまいました。気持ちもないのに女の子と付き合うとか…瀬野よく我慢したなって。ギリギリで勇気出してくれて良かったです…
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