好きだから泣かせたいのです。先生
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好きだから泣かせたいのです。先生

Marron

初恋のやり直し

ネタバレ
2021年12月12日
このレビューはネタバレを含みます▼ ●本文23P。タイトルのような激しさを内に秘めた、表紙イラストのような優しいお話でした。
●学生時代の先生への恋情。想いがうまく噛み合わなくて離れてしまった若い日の苦い思い出。もうすっかり整理がついたと思っていたのに…。10年振りの再会、思い出される過去。今ならあの頃の先生が考えていたことも分かる。再燃する激情。
●モノローグで和泉の過去と感情が紐解かれていくので、淡々としていると言えばそうなのですが。その部分を静かに読ませてくれるからこそ、学生の頃に戻ったような表情で先生を抱く和泉が魅力的に見えます。
●先生の気持ちはほとんど表情のニュアンスだけで表されていて、最後にぽそりと言葉で漏らします。(和泉には聞こえない場面で。)10年前はきっと「年上だから…」とか「君にはもっと素敵な人が…」とか悩んでたのだと思いますが、和泉の初恋のやり直し、今度は先生も本音で向き合ってあげて下さいね。
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