冷酷王は引き籠り王妃に愛を乞う 失くした心が蘇る恋の秘薬
月乃ひかり/石田惠美
このレビューはネタバレを含みます▼
高評価ですが、面白さは他の方にレビューをお任せして、これって人によっては受け付けないかもなーと思った点を挙げておきます。
ガッツリネタばれ注意です。
浮気と誤解したヒロインの引きこもりにより、結婚から5年が経っても世継ぎが生まれなかったため、法律で側妃を娶らねばならなくなってしまいます。
側妃候補は計略でヒロインを誤解させた悪女。悪女の父親も危険な人物で、将来ヒーローが殺されるのを防ぐために、側妃候補の対抗馬として、
【ヒロイン自身が魔法で他人の姿になって、他人として抱かれに行きます】
【実はヒーローはその計画を知っているのですが、ヒロインはその事を知らず他人のフリをして抱かれます】
【ヒーローも他人を抱く芝居をします】
結果的にヒーローはヒロインだけを抱いているのですが、精神的な浮気のような印象を受ける人もいるように思います。
当然ヒロインは自分が招いたことだと分かっていながらも、最初から自分のものだったヒーローの寵愛を手放してしまったこと、ヒーローが他人(ヒロインが化けた姿)を抱いたことに苦しむことになります。
ヒーローは今もヒロインを想っていること、側妃が王子を産めば側妃として残っても関係はそれきりで、ヒロインだけを妃扱いすることを度々公言してくれはするのですが、なかなか辛いものがあります。
他に気になったところは、10ヶ月不妊→悪女の計略で別居→結婚から5年経過なので、引きこもりは4年が正しいと思うのですが、あらすじなど5年と書かれているところがありますね。
ヒーローもヒロインも偽名のシーンがあるのですが、明らかに演出とは思えないところで本名が書かれているのは誤植かな?ちょっと勿体ないですね。
ヒロインは自分との結婚に政略的な面があると思っているのに4年の引きこもりは長すぎなような?条件はヒロインが子供を産まなければ達成されないのにです。
4年が経ち、最終的には記念日のカードを送りあうくらいで、会いに来ることもなくなってしまったのは冷却期間としてもやりすぎなのでは…?
ヒロインもさすがに愛想を尽かされたと思ってもしょうがないよね?
結果オーライなのでヒーローはヒロインの性格を分かった上でこうしたのかも知れませんが、ちょっと納得がいかなかったです。
いいね