金色蜂に蜜
」のレビュー

金色蜂に蜜

キタハラリイ

全3巻読了★僕が欲しいのは君の体だけ

ネタバレ
2021年12月14日
このレビューはネタバレを含みます▼ 昭和初期、資産家である三津箭家を舞台に、クラシカル・エロロマンスです。発売時1巻を読んだとき、これは好みが分かれる作品かもなぁと思いました。この歪んだ性癖が実像なのか、虚像なのか…。

さて銀行副頭取・顕史は色覚を失い全てを失った画家・八岡を家に連れ帰り、仕事と住む場所を与えると言います。しかしその仕事は顕史の「飼い犬」になることでした。実は顕史の行う接待は性/接待で、客人に体を差し出したり、八岡との絡みを見世物にしたり…というもので。ただどうしてこうなったのか、掘り下げられた顕史の背景が辛く、やり切れない気持ちになりました…。だからこそラストの胸熱展開にはジワリとくるものが。

個人的には切なくも美しいこの世界観にずっぽりハマり、11/30発売の「ihr HertZ」本誌も購入して、その後の読み切りも堪能しました。丁寧な心理描写と美しい絵柄、そしてストーリーに魅せられた今作、個人的満足度高めな作品です。

「1巻・214p・描き下ろし2p」
「2巻・214p・描き下ろし4p」
「3巻・197p・描き下ろし2p」
「白線であまめな修正」
いいねしたユーザ12人
レビューをシェアしよう!