溺れるカルアミルク【描き下ろしおまけ付き特装版】
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溺れるカルアミルク【描き下ろしおまけ付き特装版】

松平徹

甘い!溺れる…!!

ネタバレ
2021年12月14日
このレビューはネタバレを含みます▼ ●作者さんの短編を何作か拝読したことがありますが、テンション高めでテンポとリズムのあるやり取りが特徴的だなぁと思います。そこに“置いてけぼり感”を感じられるかたもいらっしゃるかも。お話にもよるのかもしれませんが、こちらの作品はお互いベッタ惚れで、甘い会話がぽんぽんと交わされるのがきゅんとして楽しいです。大型わんこ×あざと美人。
●1〜5話まで一続きのお話ですが、1、2、5話は圭目線、3、4話は剣城目線で、心の声がだだ漏れ。文字量は多いです。でも読みながら二人それぞれに心を寄せることができるし、あぁこの心の声を相手に聞かせてあげたらめちゃくちゃ喜ぶだろうな…なんて想像してしまいます。
●圭は剣城と身体の関係があるのに、自分をどう思ってるのか聞けずにいる。「俺のこと好き?」と誘導して言わせるばかり。初めて剣城が部屋に来てくれることになり、一緒に電車に乗ろうとしたけど車両が別れて…ポンと届く剣城からのメール。あざといけどかわいいーーー!
●剣城はいつもふざけて核心を外し続ける。本当は臆病だったんですよね…。わんこが獣になる顔が好きだったり、見送ってくれる姿をずっと見ていたかったり、寂しいときにそばにいてほしかったり。ほんとは大好きなのに。
●これ、二日間のお話です。濃い、深い、甘い二日間。想い合ってる二人でも、「好き」ってちゃんと言葉にして伝えることって大事。カルアミルクごちそうさまでした!
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