このレビューはネタバレを含みます▼
謎の少年としがない中年ライターが心霊スポットで出会う。どんどんなし崩し的に絆されていく中年ライターが憐れに見えてきた所で、本当に憐れなのは誰なのかと問われる感じが非常に面白かった。
まるで幽霊の如く付きまとわれたのに、少年との思い出は良い事しか思い出せないと言う怖さ。そして、少年の青年になりきれない足掻きが切ない。
所々で、本当の心霊現象を入れてくるあたりもこの作品を最後まで一定の不気味さを維持していて良かった。
あと、後日譚があって気持ち的には少し気が紛れた。
分かりやすい作品が好まれるなかで、薄気味悪さを残しつつ、人間の愚かさを描く作品を作って頂けた事に感謝です☆