まことしやかに舞う花は
」のレビュー

まことしやかに舞う花は

束原さき

切ない時代に貫いた純愛

ネタバレ
2021年12月19日
このレビューはネタバレを含みます▼ 良家の御曹司と舞踏家、幼馴染の颯太朗と春臣は幼い時からお互い想いあっています。でも戦中から終戦へと向かう時代、身分差、ましてや同性愛など口に出来ず、距離を置きます。それでもずっと、お互いに好きで。どう生きるべきか、二人とも分かっているのです。でも、命が脅かされている中で、どうしても一番に想うのはお互いの事。全てを捨てて、春臣を選んだ颯太朗に拍手です。重苦しい時代背景ですが、束原先生の繊細な絵で和らぎます。ほっとするストーリーです。
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