愛は金なり【電子限定描き下ろし付き】【コミックス版】
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愛は金なり【電子限定描き下ろし付き】【コミックス版】

熊猫

寂しい天使と寄り添う悪魔

ネタバレ
2021年12月20日
このレビューはネタバレを含みます▼ ●人間界で迷子になった悪魔ソラが、風俗店オーナーの天使エリルに拾われて一緒に過ごすお話。前半はただただエリルがピュアなソラを愛でてます。身体を自分の知らないようにされていくソラは、エリルを怖いと思ったり、自分だけが嫌われてると思ったりしながら、それでもエリルに優しくしてほしいと願い、少しずつ好きになっていきます。魔界に帰りたいと思う反面、エリルと離れがたくなっていく。
●後半はエリルの孤独に焦点が当たり、生い立ちや過去の出来事などが描かれていきます。母親との強制的な別れ、生きる時間の違う人間に心を寄せることの辛さ。エリルは寂しい人でした。だけどそういうことに慣れたことにして諦めている節がある。
●同じ時の流れを生きることのできるソラがエリルの前に現れたことは偶然だったかもしれないけど、ソラもエリルと離れたくないと思い、エリルもソラを手放したくないと願い…こうなることが必然だったかのようで…良かったなぁって、優しい気持ちになりました。
●ソラの使い魔デューラ、お店のボーイアモちゃんもすごくいい人!ソラが人間界で過ごせることになったのって、多分デューラの働きあってこそだし…
●細かい話ですが、カバーの折り返し、後ろの方も載せてほしかったです。多分エリルのイラストなんだろうな…。続編の2には両方載ってて、デューラとアモちゃんなんですよ。特徴的な絵柄ですが、カラーもモノクロもスタイリッシュで好きです。
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