愛は金なりⅡ【電子限定描き下ろし漫画付き】【コミックス版】
熊猫
このレビューはネタバレを含みます▼
●前作から新たなキャラクターが出てくるわけではなく、前作のエピソードが繰り返される場面もあり、そのため前作は必読かと。逆に、前作がお好きでしたら、こちらも是非読まれてはいかがかなぁと思います。いろんなことが深掘りされてる感じです。
●「ソラが突然幼児まで戻ってしまう」という大事件が起きます。記憶もその時点のものになってしまうので、エリルは“知らない人”で、デューラのことしか分からない。そこから→10歳くらい→15歳くらいと段階的に成長。その間の体験は記憶として積み重なっています。
●こういう状況の中で、エリルは自分の寂しさやソラへの想いを改めて自覚し、ソラはゼロからまたエリルに寄り添い好きになっていく。こんな状況だからこその二人の気持ちの揺れや吐露が良い。エリルは折に触れ「早く大人に戻ったソラに会いたい」という気持ちを露わにしてしまうのですが、ソラにしてみれば「今の自分ではダメなのか」という気持ちになってしまう。胸がちくちくするようなズレ。でもソラが素直にエリルにぶつかっていくので、エリルも「どんな姿でもソラが好き」と気付くことができます。
●エリルとデューラが「ソラ大事大事同盟」みたいになって通じ合ってるのも良いし、デューラがアモちゃんにちょっときゅんとしてるのも楽しい。全部ソラが繋いだ関係性。幸せな世界です。
●昔エリルと関係が深かった写真家のお話も継続して出てきており、綺麗に昇華されてると思います。続編読んでよかったです!
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