新装版 ジュテーム、カフェ・ノワール
」のレビュー

新装版 ジュテーム、カフェ・ノワール

ヤマシタトモコ

好きだなぁ。。

ネタバレ
2021年12月23日
このレビューはネタバレを含みます▼ オシャレな短編集。

先生の描かれる、恋の予感を匂わせながらも、まだ恋愛に発展する前のやりとりの苦味や男臭さが魅力的。
色んな恋の軌跡のアラカルト。。
どれをとっても美味しいです。。
ちょっと細身なラインや淡々とした表情や輪郭も好き。
他のレビューにも書かれていますが、「言葉のチョイス」に、モノローグや台詞回しや間のようなものがヤマシタワールドで魅力的。
サバサバしているのに余韻が色濃く残る。
どうにかなる恋、どうにもならなかった恋の心情にリアリティを感じたり、一つのカフェで同時に繰り広げられる人間模様も面白い。涙の止まるコーヒーに心はひとつ。(笑)
恋から逃げるように故郷から上京した男のラストの表情に苦しくなる。どうか彼に勇気を与えてほしい。。
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