ご主人さまとけだま
」のレビュー

ご主人さまとけだま

小石川あお

捨てられても人を恨まなかった白い猫

ネタバレ
2021年12月25日
このレビューはネタバレを含みます▼ 小石川先生の作品がとても好きで、購入したら何度も読み返してます。
この作品は、ペットロスを体験した人が読んだら、泣けると思う。

白い仔猫を拾った女の子がいた。
その子猫の耳が欠けているのを嫌って、新しい猫を親に買ってもらう。
女の子は、白い仔猫を捨ててしまう。
子猫は新しい飼い主が見つからないまま、箱の中で衰弱して死んだあと、
なんと・・人を愛したくて モノノケになる。

泥だらけの白い塊を拾って介抱してくれたのは、優しい寂しがり屋の男性。
その人は、出張中に妻を亡くした人。
妻に申し訳なかったと、ずっと悲しんでいる。

寂しい男性と、寂しい子猫のモノノケが双愛になり、二人の願いを、ねこの神様がかなえてくれる。
・・ここ、泣ける場面。

こんな魔法が実際にある訳ないけど、漫画の世界のファンタジー。
読むなら、こんな魔法世界の作品が絶対に善いと思う。
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