それを愛と呼んで
」のレビュー

それを愛と呼んで

タマラ・アレン/冬斗亜紀/門野葉一

短編とは思えない、優しさにあふれた物語

ネタバレ
2021年12月25日
このレビューはネタバレを含みます▼ 新聞記者の主人公と、安宿で出会ったミステリアスな美青年との短編。雑誌掲載時は購入を躊躇っていたので、このお話だけで発売していただけて嬉しいです!
大恐慌時代のお話はとても珍しい気がします。厳しい社会情勢や、その中で主人公達がつないでいく優しさの連鎖が、冬斗先生の丁寧な翻訳で目の前に浮かんできます。門野先生のイラストもすばらしい。短編とはとても思えない、良い映画を観たような充実感でした。
このあと世界は大戦へと突入していきますが、彼らはどうなるのかなぁ…続きがあるならぜひ読んでみたいです!
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