鬼と天国 再 【電子限定特典付き】
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鬼と天国 再 【電子限定特典付き】

お吉川京子/阿賀直己

2人の良い意味での変わりように驚き!

ネタバレ
2022年1月1日
このレビューはネタバレを含みます▼ 前作のレビューで、天獄にはもう少し心に傷を負った人や悩みを抱える人を思いやる優しい心を持ってほしいと書いたのですが、感情が豊かになって人を思いやれるようになって…変わりましたねぇ!青鬼に言った言葉「(あなたが)いい子だからって許さないで、あなたを傷つける人を」、これは青鬼の気持ちを察して肯定してあげたのかなと私には思えて、ちょっと感動してしまいました。(←青鬼の母は、自分がこうあってほしいと思う子供であれば良い子だから優しくする、そうでない子にはお仕置き(虐○待)をする人だった。青鬼にしてみれば、自分にそんなことをしてしまう母親の事情を理解はできるけれども納得はできていなかった、だから長い間実家に足が向かなかったのだと思う。でも、天獄の言葉を聞いてなんだか気持ちが吹っ切れたように見えた。)そして、自己完結して突っ走ってしまいがちな天獄を優しく受け止める青鬼の包容力、なんだか余裕さえ感じられてとってもいい感じ。「人を好きになるというのは、自分を好きになることなのかもしれない」という青鬼の言葉はどういう意味だったんだろう?自分のダメなところが目についてしまう人は、他人の嫌なところが目についてしまうものかもしれない。ダメな自分を許せたら、自分を好きになれる。嫌な人を許せたら…。母親に対して言った言葉なら、母親を許してあげたということで、私は良いことだと思うのだけれど。
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