鏡よ鏡、毒リンゴを食べたのは誰?
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鏡よ鏡、毒リンゴを食べたのは誰?

小中大豆/みずかねりょう

良かった!

ネタバレ
2022年1月1日
このレビューはネタバレを含みます▼ 小中先生の作品が好きで作者買いで購入。小中作品は結構ほのぼの系なものを読むことが多かったのですが、今回は主人公の攻への依存と執着が激しく比較的重めな感じでした。が、とても読み応えがあって、引き込まれて一気に読んでしまいました。自分の表現を極限まで追求する苛烈な芸術家に追い詰められながらも次第に成長していく崖っぷちモデル永利が、役者として殻を破っていくシーンの描写がすごく緻密でおもしろかった!一皮剥けて視界がクリアになった情景が鮮やかに浮かんできて、読んでいるこっちがはっとさせられました。
もう少し攻の心情変化の描写もあってもよかったかなとは思いますが、攻をはじめいろんな人に思ったより愛されててよかった(笑)
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