悲劇の元凶となる最強外道ラスボス女王は民の為に尽くします。
松浦ぶんこ/天壱/鈴ノ助
このレビューはネタバレを含みます▼
主人公のプライドがどこまでも自分本位ではなく周りの人の為に行動しているとこに胸を打たれます。
前世を思い出さなければ行っていただろう悪事、けどそれは思い出した時のプライド(主人公)はまだ行っていないんです。
主人公は悪事を働いていないのに、思い出した記憶は確実に自分と同じ顔をして大好きな人たちを苦しめている。
そこからもう誰も傷つけたくないと決意しますが、いつか傷つける未来に怯え、涙してるところが見ていてとても心が苦しくなります。
主人公が良い子なのは勿論ですが、周りの人も本当に優しさに溢れ、愛情深く、努力を怠らない素晴らしい人たちです。
みんな主人公が好きな理由にきちんとした理由があり、薄っぺらい理由は一つもありません。
それぞれの思いを深く描いてくれるので感情移入もしやすく、主人公が誰と結婚しても幸せになるんだろうな、という気持ちになります。
全員を応援したいですし、どんな形でも全員幸せになって欲しい、そう思わせてくれます。
とにかく読んでいて感動する作品ですので、ぜひ原作と合わせて他の方にも手に取っていただきたいです。
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