Loveless SEX Bear 完全版~愛のない獣~
」のレビュー

Loveless SEX Bear 完全版~愛のない獣~

霧嶋珠生

幸せになって…!

ネタバレ
2022年1月4日
このレビューはネタバレを含みます▼ ●既刊1巻を拝読しました。同シリーズ『Dog』のスピンオフかつ続編のようなお話。『Dog』の太郎と雪也も出てくるし、二人の息子である要、執事の高邑、前作でのキーパーソン御室も登場してます。時系列としても少し後で、太郎と雪也の行く末まで見届けることができるかも…と期待しています。(レビュー記載現在未完)
●本作は人間の久士(父親が獣人管理施設の職員(?)で、今は要のボディガードを務めている)と、大きくてかわいい熊型獣人類の玄蔵、幼馴染みの二人のお話。獣人受。小さい頃からお互いにきゅんとし合ってる二人がかわいすぎて罪です…でも、二人は1巻の終盤まで想いを伝えあってはいません。
●『Dog』からですが、獣人類のあらゆる設定が悲しすぎるんですよね…「常に施設の管理下にある」「本能的に引き合う番が存在する」「番以外との粘膜接触は“獣化”を引き起こす」「寿命はヒトよりも短く、命尽きる前に動物の姿に戻る」「発情抑制剤を使うと寿命をさらに縮める」など…。本作ではさらに「獣化抑制剤」というのが登場していて、その効果や副作用については1巻ではまだ分かっていません。
●久士と玄蔵は番同士ではない。だから二人とも気持ちを伝えることができずにいるのです。どう見たってお互い相手を一番大事に思ってるに違いないのに…。いつもえへへとごまかしてしまう玄蔵の笑顔と、優しさに満ちた久士の眼差しが切ない。なんとか幸せになってほしいです。
いいねしたユーザ3人
レビューをシェアしよう!