かわいがるならシてもいい【単行本版(特典付き)】
」のレビュー

かわいがるならシてもいい【単行本版(特典付き)】

北野仁

一途だーーー!

ネタバレ
2022年1月6日
このレビューはネタバレを含みます▼ ●冒頭の「二重人格」という表現は何だったのかな…そういうお話なのかな?と思って読み進めましたがそうではなかったです。明希が隠している欲望、それを知っているのも満たすことができるのも竜二だけ。
●明希もずっと圭吾を好きでつらかったんだろうと思うけど、それでも竜二を捌け口にしていたんでしょう?私はそれに同じ長い時間付き合った竜二の気持ちを思うと、よりつらくて仕方ない。好きな人が頼ってくれて、秘密と身体は自分のものになってるかもしれないけど、心が向いてるのは別の人。つらいでしょ…
●中盤の生えっちも、明希と竜二の間で認識のズレがあるのが切ない。読者には、明希の気持ちが動いてることが見えてるんたけど、竜二は相変わらず圭吾の代わりにされてると思い込んでいて…二人の表情の違いが苦しいです。
●…というのが初読後のレビューなのですが、久し振りに再読してみたら、全然感想違ったので★3→5にしました。つらいところだけクローズアップしてしまうと上記のような感想になるし、明希が竜二の気持ち利用してたのはホントだし…。でももう、自分でも気付かないうちに、明希は竜二なしでは生きていけなくなってる。圭吾に対しても、「俺から竜二を奪らないで」と。(いやでもやっぱりズルイかな…?)
●とにかく竜二の一途さが光ってます。竜二の方も、明希が圭吾のことで苦しむ気持ちを利用してたところがあるから…おあいこかな?『かわいがるから〜』は、高校時代を竜二目線で読めます。一途としたたかが同居してる。良いです。
●『いちゃいちゃらぶらぶ〜』はタイトルのとおり、めちゃくちゃ幸せです。是非番外編2冊もご一緒に。
いいねしたユーザ1人
レビューをシェアしよう!