【単行本描きおろし付き】鬼の二匹
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【単行本描きおろし付き】鬼の二匹

八神舞

読んだぁ

ネタバレ
2022年1月7日
このレビューはネタバレを含みます▼ 最後まで読んだわけですが、個人的にサイコ系に愛をつけるのは好きではありません。人をころす傷つける人が幸せになれるものかと思うからです。
本作はそりゃもう息を吐くたびにころすようなぶっ飛んでる二人。でもなんでしょうね、引き込まれました。多分ぶっ飛んでいて、理解ができないから引き込まれたんでしょうね。
結末はハッピーエンドですが、個人的に現代はいらなかったかなぁ……
こういうお話では、結末はあまりいい終わりではないのが納得できる形というか。だから、旦那は幸せに亡くなったとはいえ、一人残された喜助の結末は読んでいて納得だったわけです。
なので、現代で再会してハッピーエンドみたいなのはちょっと。それこそ、冒頭に述べた幸せになれると思うなよ精神が受け入れたくないと思ってしまうのかも。
でも、旦那と喜助は確かに二人愛を互いに育んでいたんだなと分かる。
あとがきで現代のその後は自由にということだったので、私の中では二人の結末はやはり同じ道を辿るんじゃないかなと妄想しています。何度でも地獄を巡り、再会し、そして繰り返すのかなって。
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