人魚の恋に触れたなら[1話売り]
」のレビュー

人魚の恋に触れたなら[1話売り]

イズミハルカ

人魚という儚い存在

ネタバレ
2022年1月17日
このレビューはネタバレを含みます▼ ●『BLaLa Vol.1』を購入してそちらで読ませていただきました。ファンタジーです。人魚のデザインや設定が好き。「人間は触れることができない」っていうところが特に良いなと思いました。
●出会いは10年前。銀の髪、真珠色の鱗。この美しい人魚を守ると決めた。決して触れずに。でもいつからか夏生は氷魚(ひお)を愛しく思うようになって…。好きなのに触れられないってめちゃくちゃ苦しいですよね。現実に触れられない代わりに夢で…というのがまた切ない。でも、夢の中の氷魚はとても美しいのです。
●夏生の引っ越し前夜、埠頭での氷魚との時間がスローモーションのよう。少しずつ、確かめるように触れる夏生。氷魚の涙、激情、溶けるキス。そして氷魚は泡沫と消えて…
●引っ越しの後、夏生は氷魚のこと探したりしてたのかな?再会のとき氷魚に「遅い」って言ったからには夏生も探してたよね…?と個人的には思いたい。
●卒業しないと自由になれない夏生に対して、海が繋がってさえいればどこまでも自由な氷魚。水の中なら二人はずっと触れ合っていられるのかな…。島の綺麗な海のそばで幸せに過ごすキラキラの未来を願います。
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