このレビューはネタバレを含みます▼
(1話のみ拝読後のレビューです。)
●『BLaLa Vol.1』を購入してそちらで読ませていただきました。まず絵柄がとても好きです。綺麗!かっこいいアルタイルと美人のシャウラ。眼福です。
●貢ぎ物としてシャウラが差し出された冷血領主は、シャウラが前世でその身を庇ったアルタイルの成長した姿。アルタイルはシャウラの前世での大切な小さな“友人”だった。幸せになってほしいと願って、守って死んだのに…
●アルタイルを冷血領主たらしめたのは他人への絶望のようなもので、できるだけ醜い心から距離をとっていたように思える。それを周りが“冷血”と見るだけ。“友人”を失ってから、かなりつらい年月を過ごしたのでしょうか。幼き日のアルタイルを知るシャウラが、冷え切った彼の心を温めていく様子が丁寧に描かれてます。
●アルタイルは“友人”の死を心に深く刻み付けていて、シャウラ本人さえ忘れてしまっていた名前も覚えている。アルタイルの中ではその“友人”とシャウラは繋がっていないはずだけど、きっとシャウラが昔と同じようにアルタイルに接するから、自然といろんな感情が蘇っているのだろうなと思います。
●「お前は逃さない」とシャウラを欲しがるアルタイルの表情が、幼い頃のあどけなさを重ねるようで、シャウラと一緒にこちらもキュウとなってしまいます。運命を感じる素敵な短編でした。
→→→●2022.3月追記…えっっ!!連載ですか?!読み切りじゃなかったんですね?!?!雑誌で追いかけるか単話版で追いかけるか単行本化まで待つか、悩みます…うわぁー…嬉しいです…(挙動不審)