このレビューはネタバレを含みます▼
作者様買いです。短編35ページ読み切りの中に、いろんな感情が渦巻いてしまいました。
裏切りといじめ。どうしていじめられた側が「不祥事」と思わなければいけないのだろう。どうしていじめられた側が、逃げなければならない世の中なんだろう。どうして『みんなと同じ』でなければ異端児ような扱いを受けるんだろう。読みながら、ふつふつと怒りが込み上げて来ました。普通ってなんだろう。好きなもの、好きな人を堂々と好きと言えない哀しみ。人と違う事は恥ずかしい事でも何でもないのに。個性は笑われたり、蔑まされたりする事なんだろうか…自分を責めなくていいんだよ。
間違ってないとキッパリ言い切ったお母さんの愛は深くて強くて、泣けてしまいました。家族はどこまでも味方なのだと思えました。
自分だけの変わらない世界に閉じ籠ってた彼らが、分かち合える事で狭い世界が広がるかもしれない。変わらない世界が変わって行くかもしれない。ラストの二人に拍手を贈りたいと思いました。堂々と胸を張って、自分らしく生きて欲しいし、きっと二人でいれば勇気を持って自分らしく居られるでしょうね。素敵な結びでした。
＊エチも物語も『奥深い』って、ホントにしみじみ思いました。人によって感じ方は違うので、何通りもの意見がありますよね。だからレビューって素晴らしい。いろんな人のいろんな意見を読んで、自分に気づけなかった事とか視点の違いに感動します。私が笑ったお話に泣けたume坊や様の豊かな感受性も素敵だなと思いました。ホントに奥が深いです。漫画を読む事をやめられません。
レビューをシェアしよう！
ERR_MNG