やたもも
」のレビュー

やたもも

はらだ

救われるお話

2022年1月20日
はらだ先生の作品は内容が重そうで買うのを躊躇いつつ、先に「よるあさ」を読んでみたらすごいはまったんだけど、、「やたもも」は、それからも買うか買うまいかかなり悩んで悩んで。たまたま値引きになってたので、えい!と3巻購入。覚悟して読んだけど、ももはほんとにダメダメじゃんかよ。でも1巻読み終わる頃には、ももちゃんがなんだかかわいいにかわってた。さてさて2巻。レビューで2巻は辛いけど読むべし!と何人かいらしたので覚悟して読んだけど、確かに辛い過去なんだけど、八田と栗ちゃんに支えられて、蓋してきた自分の感情=辛さ悲しさ寂しさと向き合えて良かったよ。いっぱい泣けたしね。シモにだらしがない人はリアルにもたくさんいて、それぞれに人に言えないような過去背負ってる人も多くて。ももの辛い過去がそこまで非現実的でもなく、ダメな親のもとで起りうる事だから、読んでて正直胸糞悪くなった。でもリアルだとこんな彼氏や友達なんてなかなか出会えないし、マンガの中だからこんなステキに乗り越えられて、マンガの中だけど子供の頃の傷を包み込んで乗り越えられるのを見ることができて、救われたような気がします。3巻ではお母さんとも向き合えたし、元飼い主もまともな人生歩んでいきそうだし。最後のおまけ話で、よるあさの朝一とヨルもでてきて、てかあの人が八田と同級生だったのね!なんて繋がりもおもしろかった。幼少期の性についての辛い話にのまれてしまう人は、読むのやめといたほうがいいと思う。はらだ先生が好き、もしくは幼少期の性でややこしくなった性格の子が、真実の愛とはなんぞやというのを知って幸せになる話を読みたい人にはおすすめです。エロ多めです。
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