表紙のインパクト





2022年1月20日
うろ覚えで申し訳ないですが、どなたかは忘れましたが、作家さんで読者を作品に引き込むのは最初の10秒が勝負と言ってらっしゃったのを思い出し、この作品を見た時表紙で秒で引き込ませた作者さんの才能に感服しました。中身も表紙に引けを取らないくらい絵が綺麗で話も気持ちや才能への嫉妬や葛藤に揺れ動く思春期の少年を描いていて、作中で奏でられた音を炭酸の泡みたいに表現されているのが、この作品の気持ちの不安定さや揺れ動いてるのを具現化して表現している様に見えて雰囲気を感じれてよかったです。こんな空気感のある作品がデビュー作とは本当凄い作者さんだなと思いました。紺野君は高校生とは思えないくらい人生何回目の人なんだろうと思う程落ち着いていて懐深くて見た目も中身も男前ですね。他の方も仰ってましたが、贅沢を言えばもう少し熱量欲しかったなって思いました。元々ノンケなので早川君に恋愛面でグッと惹かれた部分を見たかったなと思いました。まぁ口数多くない紺野君だから、気持ちも控えめに表現されているのかもしれませんが。酔うと笑い上戸になる所、高ポイントです。早川君は純粋で不器用で普通の人より才能に秀でてる分、その才能で周りとの摩擦で傷付き挫折したけど、紺野君と出会ったおかげで素直に向き合えたし3年は長かったけど結ばれて本当に良かったね。本番シーンはなかったですが動きや視線や息づかいがリアルでした。修正も結構甘めでした。こちも欲を言えば、もうちょっと先まで見たかったです。

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Aya さん
(女性/40代) 総レビュー数:0件