“純愛”を取り戻していく二人

ネタバレ

2022年1月20日

このレビューはネタバレを含みます▼ ●作者さん好きで、何作か拝読しています。女性（女の子）が結構重要なポジションで登場するのは作者さんの特徴なのでしょうか。私は特に気になりませんが、ダメなかたはそれだけでダメかもしれませんね…
●帯の「究極の純愛」は、どうでしょう…ちょっと煽りすぎのような気もしています。でも、模範で塗り固めた宇佐美の本質を怜二が暴いていくのは、宇佐美をどんどんピュアな姿に変えていく“禊”のようでもあり。怜二も宇佐美と再会して、最初は仕事の大義名分があったとはいえ、触れるうちに高校生当時の想いが蘇って、この人をなんとかしてあげたいと思ったのでしょうね。二人が当時の素直な想いを少しずつ取り戻していく様は、確かに「純愛」なのかもしれません。
●本作で重要ポジションとして出てくる宇佐美の妻ですが、ちょっとやり口がエグいです。「それが私の優しさです」と言わんばかりなのは、若干違和感ありました。（既婚者の不倫という話よりそちらが気になる。）でもこの人が動かなければ宇佐美と怜二の再会も再々会もなかったわけで…
●あと、皆さん書いておられますが、おいてけぼりにされた後輩くん…どうなっちゃったのでしょうか…笑

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おもちさん

(女性/－) 総レビュー数：30件

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