10月の少女たち
」のレビュー

10月の少女たち

萩尾望都

あそび玉めあてに

ネタバレ
2022年1月23日
このレビューはネタバレを含みます▼ 若い頃ポーの一族を読んたものの最後までうまく飲み込めず、再読することはありませんでした。ひょっとすると萩尾作品に取り込まれるのが怖かったのかもしれません。これらの短編集は実験的でありまたどれしも完成度が高いとは言えませんが、初期の萩尾氏の頭の中をのぞかせてもらったような短編が多く収められておりファンとしては非常にお得です。できれば紙で保存したかったけれども数々の名短編が読めただけでも幸せでした。影の森の、森にくり抜かれてしまった主人公の哀しみが忘れられません。
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