ALASKA
」のレビュー

ALASKA

キム・フィールディング/冬斗亜紀/藤たまき

20年間の愛のクロニクル◎

ネタバレ
2022年1月23日
このレビューはネタバレを含みます▼ (M/M短編小説)
初読み作家さん。お馴染み冬斗さんの読みやすい翻訳です。

気の毒な生育環境にいる少年二人の、5年毎の華やかではないクリスマスイヴを追った20年間の軌跡なのですが、短編とは思えない読み応えがある壮大な愛の話だと思いました〜!!

スコットとマルコの話。

始まりはカルフォルニアの寒空の下。
何も欲しがらず日々の暮らしが精一杯の二人は、子どもらしい生活とは無縁の険しい現実を歩み、離れていても互いが心の支えで想いあい懸命に生きて。切なかったクリスマスが大人になり幸せなクリスマスになるまでのクロニクルで、タイトルのアラスカへの夢を軸に温かでロマンチックな尊い愛の話でした。幸せな余韻が凄い!!
BLジャンルにしておくのは勿体無い短編小説ですね
読後に藤さんの表紙を見てウルッと…掠れ感がなんともいえずイイ◎
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