このレビューはネタバレを含みます▼
幼い頃に政略結婚した二人は互いに唯一無二の存在だったけれど、別れることになる。ずっとヒーローが迎えに来てくれると一途に想い続けていたヒロインだったけれど、ヒーローが別の人と結婚したと知り、自分の気持ちにけじめをつけヒロインもまた嫁ぐことに。その嫁入り道中でヒーローがヒロインを誘拐。ヒーローもまたずっとヒロインを想い続け、ヒロインを取り返す為に他国や海賊なども巻き込み、戦争まで引き起こすほどの狂人っぷり。凄まじく重い愛と執着だけど、そこがいい。明るく描かれているので、暗いヤンデレな感じはしない。すごい溺愛と独占欲っぷりに可愛くて笑ってしまいます。でもそれほどヒロインのことを想っているなら、ヒーローが別の人と結婚してると思って苦しんでいるヒロインの誤解を早くといてあげればよかったのにな、と思う。話してあげればヒロインがあんなに思い悩む必要はなかったのに。そこだけがやきもきしたので☆−1で。ヒロインも思い悩んでもやもやうじうじしてる時もあったけれど、ばしっとヒーローに手も口も出せるしっかりした女性だったので良かったです。それとヒロインが嫁ぐはずだったロレンツォおじ様は、面白がってヒーローを挑発ばかりするとってもいい性格の人で、ヒーローが嫉妬しまくるのが面白かったです。最後結婚してイチャイチャラブラブしてる二人が見れて良かった。ヒロインを取り戻す為にここまでしたヒーローあっぱれでした。ヒロインとヒーローの視点が交互にあるので、その時々のそれぞれの想いもきちんと知れたのも良かったです。作者買いだったけれど、やっぱり作者様のお話は面白いですね。