二重螺旋
」のレビュー

二重螺旋

吉原理恵子/円陣闇丸

自分の中では完結

ネタバレ
2022年1月27日
このレビューはネタバレを含みます▼ 漫画から来たのですが、かなりヘビーでした。
とにかく尚人が不憫すぎて、それでも折れない尚人に
はじめ、尚人が一番壊れているのでは?と思ったり。
あまりに「色んなことが次から次から起こりすぎだろ」と思いながら睡眠時間を削り10巻まで一気読みしてしまいました。
あの腹立たしかった裕太が変わろうと決めてからの発言には凄く納得して「そうだよね!」と思いながら読んでました。
今回はじめてノベルズを読んだので比べようがないのですが、期待していたエッチシーンの描写は、どんどん減ってマンネリ化していきます。
作家さん、ご本人もあとがきで書かれていますがBL要素は気にしてはいないように思います。
まぁ、冒頭が母子相○ですしね(笑)
母子相○に至った理由はわかりましたが、雅紀は尚が代わりに犠牲にならないようにとか、そういう心情だったら自分の中で落とし所があったんですが、ただ母が好きで壊れていく母が不憫だった。母が亡くなって物凄い空虚になったというのが、悪い意味で期待を裏切られました。
母が亡くなって空虚になってから、尚への欲情に気がついているので、いくら雅紀が尚を愛していると言っても、違うと言っても、母が亡くなった空虚な部分を埋めるために、自分が生きていく理由にするために尚に執着し依存しているのではないか。と思わずにはいられなくて、それは本当に愛なのか?との思いが、ずっと消えずに最後までモヤモヤしました。
一番のネックというか、事の発端が死んだことで私の中では10巻で完結しました。
最後に、一番まともだと思っていた明仁伯父の瑞希への提案は「ハー、何いってんの?」と腹立たしかったです。
ほだされたのなら自分の金で何とかしてやれよと。
自分の保険金じゃないのに、良くもそんな事を雅紀に相談したなと神経疑いました。篠宮の親戚は無神経すぎる。とつくづく呆れました。
あと、これ以上、沙也加とか出てくるのが腹立たしいので読みたくないです。
なので10巻まで区切りがつきました。
自分的には、尚人はモデルとか業界に無関係でいて欲しい。
大学に進んで、普通に就職先して今までのように雅紀と雄太と幸せな家族として生活して欲しいので(*^^*)
この先は読みたくありません。
この作品の中で何度も繰り返し出てくる「起きたことは、やってしまったことは、なかった事には出来ない」という言葉が頭にしみこみました。
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